ミルクとハチミツ BLOG
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4/25 三文オペラ(マチネ) シアターコクーン(ネタばれあり)
お久しぶりの更新になってしまいました。

4/25はなっち出演の舞台「三文オペラ」を観賞して参りました。実はこの日まで計3回(初日と4/11)観ております。

この話を知っている方には伝わると思いますが、私は三文オペラに関する予習を一切せずに初日を観たため、その意外なラストにボンヤリとしたまま気が付けば終演となっていました。極端に言えば、帰宅して改めて三文オペラについて調べて確認するまで、宮本亜門さんがどうかしてしまったのかと思ったほどでした。

それから更に2回観賞しましたが、合計3回観ても一筋縄ではいかない話でした。しかしながら亜門さんの演出は、その意図を現代日本の土壌へトレースすることで表現しようとしている仕掛けが随所にあって(あるように思えて)、ギリギリでわったような気にさせてくれるような、それでもまだ何か引っかかるような、非常に複雑な感情が残ります。

この話の登場人物は誰もが利己的です。

メッキは女性をとっかえひっかえし、メッキを愛するポリーとルーシーはメッキを我が物にしようと必死。ポリーの親であるピーチャム夫妻は金欲にまみれ娘の結婚すらも貴重な財源と考えていて、ポリーの結婚を決して許さない。ジェニーは昔の男であるメッキを金のために裏切り、タイガーブラウンはメッキとの友情と自分の立場との狭間で揺れながらも結局メッキを逮捕する。そんなそれぞれの陰謀と後悔が渦巻く中、ついにメッキは吊り首となってしまう。

劇中で演者が「ソング」を歌うとき、あえてハンドマイクを手に取ります。そして自然な演技の流れを意識するのではなく、むしろ客席に訴えかけることを主眼に置いて歌を歌います。人間の欲望、猥雑さといったものが剥き出しにされた歌を客席にぶつけ続けます。それは全て物語の結末への伏線となります。猥雑といえば、歌以外の演出も過激な表現に満ちています。全てが徹底している世界です。

そんな世界を引っ張り続けているのは、やっぱりメッキ・メッサーこと三上さんでした。オープニングでは飄々と世間を渡り歩くようなキャラクターですらありますが、自らの立場が苦境に追い込まれるに従って人間としての感情が露になり、空々しいほどの女王の恩赦によってメッキは命を救われる。そんな状況に呆然と立ち尽くしこの世の矛盾に疑問を投げかける三上さんの演技は迫真そのものでした。特に25日マチネでは、カーテンコールでの歌唱でさえ怒りをぶつける様な荒々しい歌でまた驚かされました。

米良さんもそんな欲望に満ちた世界と客席とを繋ぐ案内人として大活躍でした。歌は文句のつけようがありませんし、物腰の柔らかい語りもあのキャストの中にあって印象的でした。

そしてそして我らがなっち。なっちも好演だったと思います。確かに今までの安倍なつみには全くなかった役割で、現代っ子にも通じそうな、利己的なまでの一途さとしたたかさを三文オペラという世界の中に築き上げていました。歌に関してもあれだけブリブリした役を演じつつの表現は私の記憶にありませんでしたが、あれだけの出演者の中においてもほとんど違和感なく歌えていました。それでいて「海賊ジョニー」での迫力ある歌も聞けましたから、良い経験を詰めているんだと確信しています。デーモン小暮閣下が米良さんに対して「ポリーにばっかり歌を教えやがって!」なんてアドリブを入れていた場面もありましたし。

特にシアターコクーンでの公演はもう残り少なくなっていますが、話を知らない人はできれば予習をして、一度観ていただければ新しい発見があると思います。ここでは書ききれていませんが、松田さんや秋山さんも好演しております。ぜひ劇場まで足を運んでみてください。
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