ミルクとハチミツ BLOG
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8/24 リボンの騎士 ザ・ミュージカル 新宿コマ劇場(ネタバレあり)
まず最初に断っておくと、私はどちらかといったら同じ公演を何度も何度も観る行為は異常だと考えている人間で、実際は何度も会場へ足を運んでいたとしても、あまり公に語ることでもないと思ってます。

でも今回のミュージカルだけは観に行けばその度に発見がある。私自身が幸運に恵まれて様々な状況を体験しているからでもありますが…。

さて、今回は1ヶ月にわたる公演も終盤に入って、ゲストシリーズ最後となるなっちゲストの回です。ストーリーはもうシッカリ頭に入っているので、今日は出演者の表情や細かいしぐさまで注意しながら見ていました。
まず断らなければならないことがあります。今回はこの上ない近さで公演を観ることができまして、その近さだからこそ感じられた(のかもしれない)部分は結構多いと思います。なのでこれから公演を観てもらっても、必ずしも私の意見に共感できるかどうかは自信がありません。それでもこういう視点があったんだと、誰かに興味を持っていただけたら幸いです。

そんな状況に置かれて今日自分が意識したことは、自分が見たかったシーンを、他から視線を外してでも確実に観ておくことです。おかげで自分が考えていたことや他のサイトなどで見た意見を確認することが出来ました。今日はそのあたりを中心に書いていきますので、今までのレポート以上に1度も観ていない人にはわかりにくいレポートだろうと思います。


舞台は天上界の話から始まります。この物語が「魂の物語」であることを説明しているシーンですが、どうやらそれほど単純なシーンではないようです。愛ちゃんが神様に呼ばれたという話をしたときに周りの者は「エコヒイキ!エコヒイキ!」とはやし立てますが、このとき輪に参加しない者は今日の公演では「なっち、みきてぃ、梨華ちゃん」の3人。つまり後のフランツとヘケートとピエールです。ここの人選、最初は気にも留めなかったのですが、ストーリーを知って他の方の意見を見てから振り返ると皆浅からぬ因縁を持った者ばかりです。特に地上でのピエールの行動をこの部分とを関連付けた文章を読んだときは感心したものです。

舞台は地上に移ります。最初に注目していたのはやはりサファイア。特に素の女性としてのサファイアと王子としてのサファイアの演じ分けです。このあたりは遠くからでも声と所作で十分表現できていたので、近くで見ても安心してみていられました。

次に注目したのは、やはり娘。として最後の時が着々と近づいているナイロン役のマコっちゃんです。オープニングからずっと注目して観てはいたのですが、印象的だったのはナイロンとして登場する時も実に楽しそうだったことです。モチロン切迫したシーンではそういう演技なのですが、そうでない場面では月並みながら笑顔が輝かんばかり。今回の卒業は会えなくなる辛さがあるので軽率に言いたくありませんが、それでもあの笑顔は彼女のこれからも応援したくなる笑顔でした。そしてそんなマコっちゃんを輝かせていたのは、やはりよっすぃ~と小春ちゃんでしょう。この掛け合いの楽しさは距離に関係なく十分伝わっている部分でしょうから、今回はこの程度に。

次は淑女たちと二国の王子などがメインに絡むシーン。淑女たちのスカートを翻す音までが聞こえてくる位置で目を惹かれたのは、実は以前の公演ではあまり注目していなかったシゲさん。いやはやカワイイですよ。この舞台に典型的なお姫様の役が無かったのが不運だった、というところです。

少し進んで剣の試合を行うシーン。スタントを用いた試合のシーンではそれぞれ予想以上にいろんな動きをしていますね。いつもはスタントにだいぶ目を奪われてしまうのですが、今回はその奥で演技をする個々のメンバーに注目していました。国王が大臣や大臣の息子と語らう場面、その息子はそのうち駆け出してしまうほどはしゃぎだします。淑女たちの細かい会話も一部聞き取れます。

しかし大臣がフランツとサファイアの試合を提案した途端、一部の人間の表情は一変します。本当は女性であるサファイアを危険に晒さなければならない王と王妃の動揺、試合とはいえ共に踊ったフランツと剣を交えなければならないサファイア、そして伏し目がちに剣を持ってくるナイロン。ナイロンはためらいを見せるものの、大臣に促されて剣を渡します。そんなそれぞれの表情がちゃんと作られていることも確認できました。

試合中のアクシデントにより王は亡くなります。このときサファイアはフランツをの方を全く見ません。ただただ王の、父の死を悲しむだけです。大臣の命令でフランツが捕らえられるとようやくサファイアもそちらを見ますが、その時の表情の複雑さは大きなポイントでした。この瞬間、サファイアはフランツを少しでも疑ったのでしょうか。もう少し時間を掛けて考えておきたいところです。

話をリボンの騎士が登場する場面まで進めます。このときの歌は今日の大きなチェックポイントでした。というのも、私は愛ちゃんがこの歌を歌いこなせていないのではないかと感じていたからです。具体的には深い悲しみを抱えながらも新しい国王として強く決心するこの曲で、一番盛り上がる部分の声が安定していないと思っていたんです。ところがこの考えは間違いでした。サファイアはそれほど簡単に父の死を受け入れているわけではなかったんですね。それはどこまでも悲しいサファイアの表情を観ながら歌を聞くことで初めて理解できました。あれは能力の限界で声が出ないんじゃなくて、あまりにも悲しくて声が震えてしまっているのです。そしてこの歌を聞いた時点で、今日はサファイアに心を奪われたも同然でした。

とはいえ劇は滞りなく進みます。第1幕のフィナーレは私が最も身震いする部分で、ここは何といっても王妃を演じるマルシアさんに尽きます。私が特に好きなのはヘケートの歌と王妃の体がリンクして操られるところの画(『羽のように軽く/砂のように白く』の部分)と、重大な告白をしてしまった直後の歌です。終始優しくサファイアを諭す王妃が、この場面だけは豹変して恐ろしいまでの迫力で、今日も素晴らしかったです。

しかし。この王妃に負けないほど迫真の演技を見せているのがサファイア。愛ちゃんも気が狂わんばかりの悲しみに包まれ、その目からはボロボロと涙が溢れています。その涙は小手先の技術でどうにかなるようなものには思えず、完全に役と一体化して、もはや高橋愛はあの舞台にいなかったのではないかと錯覚するほどです。

休憩を挟んで第2幕。最初の牢番のシーン、というよりピエールの行動については非常に興味深いところです。ピエールは最初は大臣の命令通りに殺そうとする、これは確かでしょう。しかし直前で実行をためらいます。そしてなぜここへ送られたかを尋ねた時点で、彼はどちらへ傾いていたのか。

結果は彼らを殺さないばかりか、牢から二人を逃がしました。結果的に天上界での命を守り、サファイアの幸せを見届けるという決断をしました。このあたりの心情も簡単に言えないところですね。私はまだ結論を出せないでいます。

こうして二人は牢を抜け出したもののその後の道のりは険しく、王妃が倒れてしまいます。ここまできてサファイアとヘケートが遂に直接対峙します。ヘケートは王妃の命を救う代わりに、いよいよサファイアの魂を要求します。初見ではこのときのヘケートは随分と利己的に見えたものですが、回を重ね様々な意見を見るにつれ、実に哀れで物悲しいシーンとして心に残ります。

他の方のレポートを読んで、ここで絶対確認しておきたかったことはヘケートの目線です。ヘケートはこの場面で、決して王妃を見ません。王妃の病状を淡々と冷たい表情で伝えているようで、その姿は直視できない。かつて自分の愛した人をことごとく失ったヘケートにとって、おそらく人の死ほど辛いことはないのでしょう。確かにヘケートは一貫して誰かの命まで奪うような策は弄していないのです。そんなヘケートの悲哀をみきてぃは好演していると改めて感じました。今回のみきてぃの成功は歌に尽きると考えていたのですが、まだ浅かったようです。

そして物語はラストシーンへ。この部分については言葉も不要でしょうけど、一応私の設定していたチェックポイントは上げておきます。まずフランツとサファイアの決心の瞬間。サファイアが息絶える直前の演技、ヘケートの表情の変化。あとクライマックスである『葬送』はずっと気になっていた大臣の動きも注目していました。ここでは大臣が息子の肩を抱こうとして振り解かれる瞬間が好きです。ずっと愛した息子に愛想をつかされたその瞬間、初めて大臣は心底から自らの間違いを悟ることが出来たのでしょう。

正直に告白すると、このあたりでは私自身あまりにも芝居に夢中になっていて、細かい表情を記憶するということまで気が回っていませんでした。いや、ホント素晴らしかったんですよ。最後はただただ良いものを観させてもらったと、その感想だけです。


もう残り少なくなってしまいました。マコっちゃんのラストステージということで今からチケットを入手するのも困難だろうと思います。それでももしDVD販売などがあった際には、間違いなくおススメできる作品になっているはずです。この作品ができるだけ多くの人の目に触れるよう、願ってます。
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